QUAD 405 repair NOWNOWNOW [--QUAD 405]
前回からのつづき。 例のラックスマンのトランスの向きがハムハムの原因としか思えない。
とりあえず、ハズス。 さて、トランスをどうすべきか悩みの種が増える。
http://audiomania.seesaa.net/article/a40473263.html
QUAD 405-2 パワーアンプ その3
先人達の知恵をググって拝借させてもらい、ヤフオクで電源トランス検索の旅路に。
整流ダイオードをよく見るとヒゲがある。
純正の組み立てではありえない。って事は疑いの目が光る。
気に入りのフルークのテスターでチェック。問題なし。
半田吸い取りで綺麗にして、電源トランスを待つ。
いつぞやの買い物で秋葉へ行き、4A(ヨンアン)のフューズを多めにゲット。
早速交換。 フューズの鉄の部分を握って軽く回してみて回るようだとアウトだと解った。
MADMAX2の散弾銃の弾丸をチェックするマックスの作業に似ている。
電源トランスを待ってる間に半田のやり直し作業。
これまた時間が経過しまくって、暇つぶしに最高である。
半田つけと、半田吸い取り作業は、何もかもを忘れて無我夢中にさせてくれる何かかがある。
そもそも、オーバーホール作業がそのような、何かを達成したい衝動にかられる感じと
無我夢中になれる感じがなんとも心地よい・・・だがしかし面倒くさすぎる作業でもある。
チマチマチマチマ作業してたら、1時間後か2時間後ぐらいに急にコツをつかんで作業が速くなる。
人間というモノは、本当に不思議な存在である。
30年から40年ぐらいの経過した、熱によって劣化したドロドロ半田を吸い取って
光沢のある半田になっていく感じがこれまたオーバーホールの極み。楽しい。
ヤフオクで物色して、激安のブツを落札。送料込みで、儲けがほとんどない感じ・・・。
多分、ヤフオクで出品してる人は半分ぐらいボランティア活動に感じるがどうなんだろうか。
捨てられるぐらいなら誰か使ってください派がいるような気がしてならない。
ありがたい。
ただ、これが、曲者で、画像だと解らないように撮影してしまって痛恨の極みなれど
このトランスは無線機の電源トランスでマウンタが上下からスポット溶接で5箇所。
このマウンタをマイナスドライバーで打ち付けて広げて折れるかと思ったら全然ダメで
ジグソーで削ったら、刃が2本とも逝ってしまった。スポット溶接硬すぎ。
なーに、何事も経験だっちゅ~の。
ほぼほぼ全開、全分解。 元に戻るのか心配になりつつ。
電源トランスのマウントは、予想通り上手く行くと思いきや、ビス穴をズレてアケテしまった。
実寸で見て、採寸して何でズレるのか・・・。
メイン基板を2枚、吸い取って、半田吸い取り線が無くなった。
地元のDIYショップに行ったら、半田吸い取り線が割増で売っていたが、背に腹は代えられない。
高額だけあってか、パウチの袋。
このスピーカー保護回路はいるのかいらないのか・・・とりあえず、コンデンサ交換してつけといた。
全分解からのオーバーホールが終了。特に何も悪い事はしてないので電源ONしてDCを調べる。
50mV前後に増えてる・・・。
テストスピーカーに繋げると、えげつない「ボッツ」ポップノイズ。
ハムは消えた。\(^o^)/。
ただ、今度はサーノイズが聞こえる。ムムム。
テストスピーカーで音楽を鳴らすと、前回とは違い、澄んだ音が出て来た。
それでいてメタキャンのホッコリ真空管アンプとは違う、温かい音が出て来た。
「これがQUAD 405の音か・・・」
妙に納得、美音。
半田付けって重要だね。
100Wのパワー感も出て来た。いいぞいいぞ、音楽を流すと、どんどん音が良くなる。
ヒートシンクが温かくなればなるほど、美音が爆発・・・素晴らしい。
別の意味で電源が切れない・・・。
ちとDCが気になるが
https://jp.technics.com/products/c600/speaker/
SB-C600
メインのスピーカーに繋げると、サー音が消えた。
100Wで、同軸パワー爆発。
メタキャンのトランジスタアンプの音もタマラン。
昔、20代の頃、ヤフオクで格安で落札したオンキョウのジャンクアンプを修理できない事があった。
中段ぐらいのトランジスタに燃えた後があって。その時は、まだ知識が無かった。
結局、廃品回収に出して苦い思いをした事を憶えてる。
QUAD 405はネジの数も少ない。基盤とトランスと部品点数も少ないし全体的にシンプルな作りで
シャーシも良く考えられていて、メンテナンスしやすい。そして、今でも治す事ができる汎用部品。
音も美音。 ゲインが大きいのが気になるが、それ以外は文句がない。